2013年11月19日火曜日

IoT:No.202

(道


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ロケ地:京都

IoT
モノのインターネット: Internet of Things(IoT)
今年はIoT元年ともいわれています。
Internet of Thingsとは、さまざまなモノがインターネットに接続され、センサーなどによりデータを測定したりコントロール可能にする概念だと言われています。
しかし、冷蔵庫がインターネットに繋がってレシピが見られるようになったら、それはIoTでしょうか。それだけでは少し物足りないと考えています。
IoTの本質はセンサーデータとサービスの融合です。
モノの状態やその場の状況を測定し、その情報をネットワークを通じてサーバーに送り、そのデータを分析・解析し、適切なサービスを提供する。それこそがIoTの本領が発揮されるのです。先の例だと 単にモニタを付けただけの冷蔵庫です。冷蔵庫内の温度、湿度、内容量、内部の空気の状態、カメラ画像などを取得し、そのデータをクラウドへ送り、分析することによって冷蔵庫内の食品の状態を管理しユーザーへ適切な情報を提示する。さらに各家庭の冷蔵庫の使われ方を横断的に分析すればいろんな可能性が考えられます。このように、センサーとビッグデータによるサービスが新しいビジネスを生み出すと期待されています。
IoTの対象分野: すべてがインターネットにつながるといえるのではないでしょうか。

IoTの対象はもちろん家電だけではありません。いわゆるスマート家電といったものや、それらを統合したスマートホームの実例も出てきています。
ヘルスケア業界も機器メーカだけでなく、Nikeのようなメーカー。
医療分野でも、センサーを埋め込んだカプセルを飲み込んで検査する内視鏡建機
産業機械、工場やビルに取り付けたセンサー群によって状態をリアルタイムで管理し、作業の効率化や故障の事前検知によってダウンタイムをゼロにすることを目指す取り組みもあります。
なぜ今IoTなのか: IoT時代の幕開け
モノにセンサーを付け、データを集めて処理をするという概念は昔からありました。Internet of Thingsという言葉も1999年に論文で出てきます。以前からあるものがなぜ今注目されているのでしょう。いくつかの要因がありますが、大きなポイントは3つあると考えます。
小型で安価なセンサーの普及
ハードウェアの進化によりセンサーやチップの小型化、省電力化が進みました。また量産性も上がり、安価に作れるようになってきました。 これによりIoTデバイス自体の小型化や低価化はもちろんのこと、センサーを多数搭載したデバイスや、大量にセンサーを環境に配置するなど、従来コスト的に厳しかったことが実現可能になってきました。
クラウドやビッグデータ基盤の成熟
ここ数年のクラウドとビッグデータの発展は、言うまでもありません。センサーから送られる大量のデータをクラウドのストレージに格納し、ビッグデータ分析により高パフォーマンスの解析が簡単に安価に可能になりました。またそれらを活用したサービスを立ち上げるコストも格段に下がってきています。
ハードウェア(モノ)とソフトウェア(サービス)、それに開発者(人)が揃ってきている今、まさにIoT時代の幕開けです。